Headway のAska Team Build シリーズがお届けする意欲作。ボディトップにはAdirondack Spruce(アディロンダック・スプルーズ)、ボディサイド&バック、ピックガードに Laurel (月桂樹)材を使用し、3本限定で製作されたHD-Daphne(ダフネ)です。ボディトップには今や希少材で高級ギターなどに使用される上質なアディロンダック・スプルースを贅沢に使用。豊かな共振性を備えつつも安定した強度があり、低音〜高音域までレンジが広く、ダイナミクスに優れたクリアで深みのあるサウンドが特徴です。ボディサイド&バックには珍しい月桂樹材を組合わせています。
月桂樹の特性として、樹脂分を多く含み、比較的硬く重い、ハカランダやマダガスカル・ローズウッドと似た
性質の材となります。ボディトップのアディロンダック・スプルースとの相性も良く、サウンドに更なる重厚感を加味しており、倍音豊かながらも落ち着いた芯のあるサウンドという印象です。
今までギターに使用される機会の少なかった木材ですが、材の性質を見極めた職人達の妙技により、フラットピッカーからフィンガー系まで、幅広く好まれる現代風のサウンドに仕上がっています。
こちらのギターのモデル名の由来はギリシャ神話に登場する女神Daphne(ダフネ)に由来しています。
女神ダフネは主神ゼウスの息子Apollon(アポロン)からの愛情を拒絶し続け、逃避の末、求愛から逃れる為に父である河の神に自らの身を変える事を強く望み、月桂樹へと姿を変えられてしまいました。アポロンは月桂樹に変えられてしまったダフネの姿を見て悲しみ、永遠の愛の証として、月桂樹の枝から月桂冠を作り身に着けているとの事です。
月桂樹を使用したギターとの事でギリシャ神話の物語をデザインに組み込み、ピックガードには月桂樹へと姿を変えていくダフネの姿をワンポイントで配し、指板には月桂樹の枝のインレイ、ヘッドには月桂冠のインレイを施しており、ストーリー性を持たせた、デザイン面でも独創性の高いギターに仕上げています。 |