2017 HD-115 ATB (Headway)

ヘッドウェイ飛鳥チームビルドシリーズ限定モデル。名器HD-115を基本としながら、様々なアレンジを加えたモデルを発表してまいりました。ヘッドウェイ40周年記念時に製作された希少な限定モデルです。

特筆すべき点は「古材処理ホンジュラスローズウッド」。古材処理とは、熱処理を加えるサーモウッド等とは異なり、ある特殊な処理を経ることにより古材と同様の木材特性を得ることができる技術です。木材の組織を経年変化した状態に近付けることができ、長時間のシーズニングを経たかのような特性を持った材に生まれ変わります。染料を使用せずとも木材の色が自然と変化したような風格のある色味に落ち着きます。本モデルでは音響特性に優れた希少材「ホンジュラスローズウッド」を古材処理し、ビンテージギターのような豊かでレスポンスの早い木材らしさのある響きを実現しました。

ブレイシング
レギュラーモデルにはほとんど採用しない「Non Scalloped Forward Shift X Bracing」を採用しておりますボディトップの振動の幅を広くし軽いタッチでも響き、エアー感のある弾き心地のForward Shift X Bracingに対して、丈夫で長く弾き込め芯のある音が魅力のNon Scallopのブレイシングを掛け合わせています。

スケール
ブレイシングの変更に合せてスケールを長めに設定することで(HDで648mm、HFで632.5mm相当)豊かなサスティンを持ちながら、ピックストロークで強めに弾いても音が潰れない張りと透明感のあるサウンドを生み出しています。

インレイ
インレイデザインには長野県県花「りんどう」をモチーフにしています。花を形取るそれぞれの細かなパーツを組み合わせ、鮮やかにも凛としたりんどうが指板を彩ります。花言葉は「誠実」。長野県松本市でしっかり一本いっぽん誠実に制作されるヘッドウェイにはぴったりではないでしょうか。

40周年を迎えたHeadwayが周年モデルとして製作した、 Aska Team Build Seriesの限定モデル“2017 HD-115 ATB”です！アニバーサリーの限定モデルに相応しい希少な材を使用し、精鋭の職人達により丁寧に制作されています。

ボディトップには豊かな音量と強度を備え、広いトーン/ダイナミクスレンジを備えたアディロンダック・スプルースを使用。サイド＆バックのトーンウッド、指板材には硬質ながらも共鳴性が高く、倍音豊でクリアなサウンド特性を持つホンジュラス・ローズウッド使用。更にホンジュラス・ローズウッドにはアコースティックギター材として理想的な状態に木材の組織を落ち着かせる古材処理が施されています。これにより、経年変化を経たかのような深みのあるサウンドとレスポンスの良さ、バランスが良く落ち着いたサウンドをお楽しみいただけます。

また、古材処理によるホンジュラス・ローズウッド独特の色味が引き出されており、ピックガードにも同じ材を使用。ギターが製作されている長野県の県花である「りんどう」をモチーフにした美しい指板インレイなど、統一感とオリジナリティのある渋いルックスに仕上げられています。

ノン・スキャロップのフォワード・シフト X ブレイシングが採用され、芯がありタイトで力強いサウンドに一役買っています。また、ノン・スキャロップですが、新品でもピッキングニュアンスによるダイナミクスやトーンの変化など、材の特性と鳴りを十分に引き出されていいますが、今後のサウンドの熟成含め、更なる将来の成長にも大きなポテンシャルを秘めています。