現代に蘇った、無垢で純真なアコースティックサウンド。
名工、百瀬恭夫氏製作モデル。こだわりのヴィンテージ・スタイル HD-180AC CUSTOM です。
このモデルの魅力はマーチンギター1934年 HD-18 を基本としたカスタマイズになります。
34年は現行マーチンの全ての基本になるモデル仕様が定まった初年度になります。
そこにスポットを当て、これを基準に現代風にアレンジした特別モデルとなります。
サイド&バックはキューバン・マホガニーを採用しています。
トップ材はアデロンダック・スプルースを採用しています。
なお、モデル名の「AC」はAdirondack spruce / Cuban mahogany を意味しています。
※定かではないのですが、当時のマーチンの構成が上記の組み合わせではないかという推測論があります。
当時のナット幅44.5mmですが、本モデルでは現代の世界標準である43mmに合わせています。※マーチン社は1939年から43mmに変更。
トラスロッドについては当時の34年のオリジナルモデルは ebony rod を採用していますが、
高温多湿な日本の環境ではあまりにもリスクが高いため、
また、利便性と実用性を考慮して Adjustable rod を採用しています。
ブレーシングは当時の仕様を元にこだわり、美しく豊かなヴィンテージ・サウンドを見事に現代に蘇らせています。Headway ファンは勿論、アコースティックファンにとってのドリームモデルとも言える仕様・コンセプトで製作されています。サウンドはどこまでも美しく、特に倍音の素晴らしさは感動的です。1934年にに制作された「無垢な」ヴィンテージのギターを元にした仕様がそうさせるのか、奏者のプレイ、意図に忠実なサウンドが発せられます。弾き手によって千差万別の個性に溢れたアコースティックサウンドが奏でられることでしょう。
百瀬恭夫氏について
百瀬氏が楽器業界へ足を踏み入れたのは1964年、ちょうど20歳の時でした。それまで家具職人として木工技術を磨いていた氏は、楽器を作り始めたきっかけを後に「職人と呼ばれるのが嫌で・・・」と語っています。地味なイメージの家具作りから、The Beatles、寺内タケシなどのエレキブームで活気に溢れ、古い「職人」のイメージとかけ離れたギター製作の道に飛び込む事は、若き百瀬氏にとって大きな魅力でもあり挑戦でもありました。
以来40数年に及び楽器作りに 進する百瀬氏は1977年にスタートしたヘッドウェイで数々の銘器を生み出してきました。時代は変わり職人の技術が尊ばれる今も日本のギター製作をリードする熟練の「職人」と呼ばれています。
ギター製作家としての絶頂期といえる現在、多くの技術を吸収し、Headwayブランド最高峰クラスのハイエンドラインである「カスタムショップ」において、自らの集大成としてその技術の粋を注ぎ製作を行っています。 |