HEADWAY GUITARSのブランドスタート当時から、スタンダードなモデルとして位置づけられている名器“HD-115”モデルを基に、スペック面で大幅なアップグレードを施し、新たなフラッグシップモデルとして製作されたのがこの“HD-555”モデルです。
フラッグシップモデルと呼ぶに相応しい贅沢な材を各部に使用していますが、最も注目すべき点として、ネック材に1ピースのキューバン・マホガニーを使用。サウンドに大きな影響を与える要素の1つであるネックに対して一般的なマホガニーよりも硬質なキューバン・マホガニー材を採用し、指板にエボニー材を配す事で、豊かな倍音とコシがあり芯の通った締まりのあるトータルサウンドに一役買っています。
また、ボディのトップ材にはアディロンダック・スプルースを使用。豊かな共振性と安定した強度があり、豊かな音量、広いトーンレンジとダイナミクスレンジを備えており、パワフルなプレイだけではなく、繊細なピッキングでもギターの持つトーンのニュアンスをしっかりと感じる事ができます。サイド&バック材にはマダガスカル・ローズウッドを使用しており、サウンドに伸びのある低音と豊かな中音域、煌びやかな高音域を与え、バランスの良いサウンドに仕上げています。
ブレイシングにもより一層の音質向上を目的にアディロンダック・スプルースを使用しており、本モデルのブレイシングはASKA Team Build Series(飛鳥チームビルド・シリーズ)のチーフビルダーを務め、次世代のHEADWAY GUITARSを担う安井雅人氏が削りを全て担当。ブレイシング・パターンはノンスキャロップのフォワードシフトXブレイシングを採用しており、トップ材の豊かな鳴りとしっかりとした強度を確保しています。高い技術を持つ職人がサウンドの要となるブレイシングを一本一本丁寧に手削りすることで、どの個体もより高い次元での鳴りを実現する他、材の経年変化と弾き込む事で更なる鳴りの成長をお楽しみいただけます。
アバロン貝を使用したスノーフレーク・ポジションマークとアバロンドットの入ったブリッジピン、深い赤が印象的なRed Swirl(レッド・スワール)ピックガードや少し大ぶりなヘリンボーンのボディバインディングなど、ルックス面でもアップグレードが施されています。
ペグにはスムーズなトルク感と安定性を備えたGOTOH社製最高級のSE510Wを採用。X-Finishにより耐久性の向上の他、淡く渋みのある独特の色合いのゴールドハードウェアとヘッドトップのマダガスカル・ローズウッド材とのマッチングが、更なる高級感を引き出しています。
こちらの個体は飛鳥ファクトリー内のASKA Team Build Seriesが製作されているブースにお邪魔させていただき、完成間近の機体の中から、バランスの良い美しい木目の個体をお選びさせていただきました。ただ単に希少性の高い豪華な材を使用しただけではなく、各部のトーンウッドの特性を最大限まで引き出された、非常に豊かな鳴り、高いレベルで仕上げられたトーンバランス、その高い品質を是非その手に取ってご体感下さい。
上記2枚の写真は、当店スタッフが飛鳥工房へ個体を選びに行ってきた際の写真です。 また、ギターと写っている方はATBのチーフビルダー安井雅人氏です。
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