シグネチャーモデルをHeadwayと共同開発させて頂きました、おさむらいさんです。
このモデルHJ-OSAMURAISANは弦高を低くしてExtra Lightの弦を張るなど、弾きやすさを重視したチューンナップが施されています。自分が使っているHeadway HJ-523をモデルに、廉価版でできる限り弾きやすく、いい音が出るよう創って頂きました。
音の良さとはなんでしょうか。聴く人によって受け取り方が違うもので、ジャンルによって、曲調やフレーズによって違う音、違うギターが求められます。その中で弾きやすさという要素は普遍的です。弾きやすいからこそいい音を紡ぐことができます。一本で色々な表現がしたいのであれば、弾きやすいことがまず第一だと感じています。初めて持つギターならば尚更でしょう。
日本古来より「用の美」という言葉があります。機能性を追求した道具は美しい、という意味です。美しさを初めから追求するのではなく、実用性を追求することで逆説的に美しいものが出来上がる。音にも同じことが言えると思います。もしギターを以前に弾いたことがあって、うまく弾けずに辞めてしまった人がいたら、このギターを触ってみてください。間違いなく前のものより弾きやすいはず。ギターをこれから初めたい人はまずこのギターを弾いてみて、できれば他のギターとも比較してこのギターを選んで頂きたい。
弾きやすいギターを弾いて、ギターに習熟してから自分の音を追求するのが良いでしょう。弾くことが楽しいと思えれば、音楽の世界はどんどん広がります。「先ず隗より始めよ」そんなギターです。とはいえ、このギターは音も十二分に素晴らしい。最初で最後のギターになるかもしれません。
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