一度目は10月〜1月に、そして二度目は4月に、年に2回花を咲かせる桜の木があります。 冬の花は少しづつ咲き始め、散るときは花吹雪のように1度に散ることはなく、少しづつしぼんでいくと言います。花の色はやや薄いピンク色。 同じ桜と言いながら、一度に咲き、派手に舞い散る春の桜とは少し違う、控えめな印象をあたえるのが『冬桜』です。
『ONE DAY GUITAR SHOW 2021』の冬桜モデルは「冬の夜」をイメージしたデザインとなっています。 指板にはヘッド側からボディ側へとしんしんと降る雪。 12フレットに大きくデザインされたのは雪の結晶のように凍りついた冬桜。細かなピンクパールのインレイワークが夜空を模した漆黒のエボニー指板に映えます。
一般的な桜は花弁を5枚付けるものですが、雪の結晶の周りを象るようにデザインされた桜の花弁は6枚です。 これは、所謂『四つ葉のクローバー』のような変異種で、見つけることができれば幸せになれるという云い伝えがあります。
冬桜モデルのカラーリングは冬と桜のコラボレーションをコンセプトに冬桜らしさを表現しました。 最大の特徴は桜色のボディ中央部分とホワイトバーストの組み合わせ。雪の質感を表現するためマット塗装にて仕上げました。 ボディ中央の桜色部分はトップに使用している桜材の杢を際立たせる為、木地着色を行うことで桜材特有の杢目を味わうことの出来る仕上がりになっております。
ハードウェアにはゴールドカラーをチョイスしており、冬の夜の厳かさ、そして月明りが反射したかのような輝きを感じます。
ピックガードも本機の冬の夜の雰囲気に合わせ特注したブルーカラーのピックガードを採用。 叢雲のような水面のような、揺れる柄が冬桜モデルの魅力を引き立てます。
ピックアップにはアメリカ、ノースカロライナ州で製作しているハンドワイアリングピックアップ 「Mojotone」をセレクト。250ブランド以上ものOEMも手掛けており、ビンテージフィーリングの中にも個性があり高い評価を得ております。
ビンテージTLタイプを参考として、シャープなアタック感とクリアな音質を志向した低出力のピックアップ「“Classic” TeleR」をフロントとブリッジにそれぞれ配置。
フロントピックアップはカバー付きで、力強く透明感のあるトーン。対してブリッジピックアップには、ビンテージに習い銅メッキされた鉄製プレート板が使われ、ジャキジャキしたアタック感を強調しつつもタイトな低音を出力する。
桜トップ、アッシュボディの硬質な特徴も相まって実にTLらしいバイト感があるサウンドとなりました。
10本限定製作
※木目、シリアルは個体ごとに異なります。
Body Top:Sakura
Body:ASH
Neck:Maple
Fingerboard:Ebony
Nut:Oiled Bone
Bridge:Deviser/DTB-1
Machineheads:GOTOH/SD91-05M MG-T
Fret:Jescar/Evolution Gold
Pickups:Mojoitone/Classic Tele
Controls:1Vol,1Tone,3way PU selector
Scale:25.5inch
Width at Nut:42mm
Fingerboard Radius:210R
Finish:Top Lacquer
Strings:Elixir/NANOWEB Light(.010-.046)
Accessories:プロテクトケース、六角レンチ、保証書