楽器を長持ちさせるコツPart.2
毎度ご愛読ありがとうございます。
リペアスタッフの平です。
前回の「楽器を長持ちさせるコツ」に続きまして
今回はそのPart.2です。
読んでいない方はまず是非そちらからお読み下さい。
読み終わるまで待ってますので。
………
はい、いかがでしたでしょうか。
基本ですがとても重要なことをご紹介しました。
という事で早速続きを紹介していきましょう!(…かい)
3、指板の手入れ
ギター・ベースのネックには指板と呼ばれるものが貼ってあります。
英語にするとフィンガーボードです。そのままです。
指板は見た目の装飾であったり製作の過程で必要になるため存在します。
例外としてメイプル1ピースのネックもありますが。
そんな指板ですが、メイプル材を除き塗装されていない事が多いです。
前回の記事でもお話したように木材は水分量の変化で反ってしまうため
塗装で保護しています。
「そんな塗装がないなんて大丈夫なの?!」
と思ってしまうかと思います。
しかし心配いりません。
実際は専用のオイルを浸み込ませることで水分量の変化を防いでいるのです。
オイルフィニッシュというオイルを浸み込ませる塗装があるので、
ある意味塗装されていないという表現は間違っていますね。
しかし、このオイルは楽器を使用していると段々薄くなり効果がなくなってしまいます。
もしオイルが無くなり指板の木材が露わになってしまったらどうなるでしょう…
反りの原因になるのはもちろん、乾燥し縮んでしまうとフレットの端が飛び出してしまいます。
これをフレットのバリなどと言いますが、これが厄介です。
演奏の際に手に引っ掛かり、気になるだけならまだしも、
ひどい場合は手を切ってしまう事もあります!
そんな悲劇を起こさないためにも皆さんに行って頂きたいのが
「オイルの補充」です。
専用のオイルはどこの楽器店でも置いています。
レモンオイルやオレンジオイルというやつですね。
これを弦交換の際などに指板に塗ってあげましょう。
塗り方のコツとしては、
まず指板全体に塗り1分ほどおきます。
するとすぐに乾くポイントが出てくるので、
そこだけまたオイルを重ね塗ります。
そしてまた5分ほどおき、充分にオイルが浸透した頃に
柔らかい布などで優しく表面に余ったオイルをふき取ります。
拭きとらないとそこに埃が付着し汚れの原因になるので
必ず拭きとって下さいね。
これでオイルの補充は完了です。
頻度としては月1回程度を目安に季節に合わせて回数を増やすくらいで
いいのではないでしょうか。
この様に、木材の管理には手間がかかってしまいますが、
愛する相棒のために努力を惜しまず、しっかりメンテナンスしてあげて下さいね。
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