ディバイザー見学レポート!

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毎度ご愛読ありがとうございます。
スタッフの平です。

7月に入り蒸し暑い季節になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
この時期は楽器への負担も大きいため、メンテナンスはこまめに行うことをお勧めします。

 

さて少し日はさかのぼりますが、先月、当店が専門店として取り扱わせて頂いている、
「Bacchus」「Momose」「Headway」などのブランドを製作しているメーカー、
ディバイザー・飛鳥工房を見学してまいりました!

皆さんもご存じの通り、上記ブランドの上位モデルは、
国内の長野県にある工房にて「ハンドメイド」されております。

特にその中でも、Headwayの製作に携わっている百瀬恭夫さんは、
「信州の名工」と称されるほどの経験と技術を誇っています。

 

そんな国内有数の楽器メーカーをじっくりと見学してまいりましたので、
「ディバイザー見学レポート!」と題しまして、皆様にもご紹介させて頂きます!

 

飛鳥工房

先述の通りディバイザー製品の上位機種はこの飛鳥工房にて製作されています。

工房には大きく分けて「木工加工」「仕込み」「塗装」「アコースティック」
の4つのブースがあり、それぞれでは職人さん達が一本一本手作業でギターを作っておりました!

 

      

      

 

更に、木工加工ブースの一角にはなんと
オイルフィニッシュ専用のブースまで!

 

オイルフィニッシュはBacchusの代名詞ともいえるほど、
WOOD LINE などでもよく用いられる特殊な塗装方法です。

一般的な塗料を吹きかける方法とは違い、
着色した専用のオイルを木材に直接塗り込んでいます。

塗面が極めて薄くボディの振動を阻害しないため鳴りが良く、
直接色を入れるため、木目などの濃淡がハッキリし、
鮮やかかつ木本来の質感を味わえます。

しかしオイルフィニッシュでは、前段階の生地研磨の作業がとてもシビアになり、
着色するカラー、木材の種類、材質による色むらや楽器ごとの個体差を少なくするため、
様々な番手のサンディングペーパーを使用し、場合によっては最終的に1000番で仕上げます。

これによりWOOD LINEなどの鮮やかなルックスが出来上がっているのです。

長年ハンドメイド製作とオイルフィニッシュを続けてきたからこそ成せる
まさに職人技ですね!

 

また、先日お披露目されたばかりのヘッドレスベースを
見ることが出来ました!

Bacchusでは珍しい奇抜なデザインのこのベースですが、
お話を伺うと様々な苦悩の末完成したものなのだとか…!

ヘッドレスらしいサウンドを追求し、
細部に至るまで様々な工夫とアイデアを盛り込んで製作されています!

ヘッドレス仕様のものは当店でも入荷予定ですのでお楽しみに!!

 

 

アコースティックギターのブースでは丁度今月製作分の仕上げ作業中でした。

 

アコースティックギターはエレキと違い生の音が重要になるため、
構造はとても繊細で奥深いものです。

その中でもサウンドと強度に関わるブレイシングという部分は、
その形や位置で大きく鳴りを左右してしまいます。

Headwayスタンダードシリーズなどでは現在、
「ARS(アドバンスド・リア・シフト)」と呼ばれるブレイシングを
多く採用しています。

Xブレイシングの位置をややブリッジ寄りにすることで、
音像のハッキリとした芯のある迫力のサウンドを実現しており、
強度も高く安心して長く使える構造になっています。

 

また、上位モデルやリニューアルしたJTシリーズでも採用されているのが、
「アリ溝ジョイント」と「ネックの後仕込み」という製作工程です。

アリ溝ジョイントとは、ボディとネックのジョイント部分の形状が
ピッタリ噛み合う形になっており、強度と振動伝達を向上させる製法です。

接合面積が広く、高精度な仕込みにより
あたかもネックとボディが1つの木材のような豊かな鳴りを生み出します。

 

また、ネックの後仕込みとは、アリ溝加工でピッタリ接合した後に、
一旦ネックを取り外し別々に塗装を施したのち、再びネックを仕込む加工方法です。

これにより、さらに精度の高い仕込みが可能となり、
サウンドと強度が一段とグレードアップします。

木材は塗装の工程で、木材にとっては厳しい環境に晒されてしまい、
そのため、反りなどの動きが出てきてしまいます。

ネックの後仕込みは、塗装後に動いた木材を再度形成しなおすことで、
より高精度な仕込みを実現しています。

また、別々で塗装するため、ジョイント部に塗装の吹き溜まりなどが出来ず、
きれいに仕上がるという副産物的メリットもあります。

この「アリ溝ジョイント」と「ネックの後仕込み」により
Headwayのサウンドは作られているのです。

 

このように飛鳥工房では、熟練の職人さんたちが、
卓越した技術と知識をもって楽器を製作していました。

 

当店も百瀬さん製作のHeadwayを発注してまいりました!

こちらの情報も随時発信してまいりますのでお楽しみに!

 


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ディバイザー製品専門店 SOAR MUSIC

取扱ブランド Bacchus / Momose / STR / Headway / Seventy Seven 他