リペア・改造日記~簡単機体チェック~Part.1

リペア・改造日記

毎度ご愛読ありがとうございます。

リペアスタッフの平です。

 

 

あなたは自分の楽器のことを把握出来ていますでしょうか。

 

楽器だって使えばもちろん消耗していきます。

エレキギターなどは電子機器ですので回路の故障や、

ネックの反り、フレットの摩耗など、

気づいた時にはひどい状態になっていることもあります。

 

大事な時に使えない!なんてことが無いように、

日頃から楽器の状態をチェックし把握しておくことが大切です。

 

 

今回から数回に分けて「起こりやすい症状とそのチェック方法」

についてお話します。

 

 

1、ネックの反り

 

まず一番起こりやすいのがネックの反りです。

 

とは言えこれは故障という程のものではなく、必ずしも起きることなのです。

木材に金属の弦を張っているわけですから、そりゃ反るわという話なのです。

 

しかし、ネックが反ってしまうと問題も多く、

弦が抑えにくくなったり音程が合わなくなったり、

更にはビビりや音詰まりで音が出なくなる場合もあります。

 

そんなネックが反っているかを確認する方法は、まず「目視」です。

 

ヘッド側、もしくはブリッジ側からネックを真っ直ぐ見ます。

この時弦は張った状態でチューニングもいつも通りに合わせておきましょう。

弦の張力でネックは動いてしまいますからね。

 

ネックを真っ直ぐに見ると、張ってある弦はピンと真っ直ぐなわけですから、

この弦と対比させ物差し代わりにする事でネックの反り具合がわかります。

 

 

また、1フレットと最終フレットを押さえ、ネックの中腹部分(9フレット辺り)の

フレットと弦の隙間で反りを判断することもできます。

 

 

当店はやや順反り気味を推奨しているので、

1フレットと最終フレットを押さえた時の9フレットと弦の隙間は、

厚紙が入る程度がベストです。

 

起こりやすい反り方としては、弦の方向に反る「順反り」です。

順反りだと、ヘッド側の1,2フレット付近に比べてネックの中腹がやや弦から遠ざかり、

ブリッジ側の最終フレット付近ではまた近付いている、というようになっています。

また、これとは逆に反った「逆反り」もあります。

 

修正方法は、ネックに仕込まれたトラスロッドの、外から見えているアジャスターを、

楽器購入時に付属している六角レンチなどで回します。

順反りなら右回り、逆反りなら左回りに回すとネックが真っ直ぐになります。

(回した後はゆるみ防止のために必ず右回りに締めて終わりましょう。)

 

なお、回しすぎるともっと重大な故障の原因になるため、

不安な場合は楽器店などの専門の方に依頼しましょう。

 

また、ネックの反りは上記のような単純なものだけではなく、

弦の張力のバランスにより低音弦側が大きく反っていたり、

ブリッジ側が大きく弦側に吐出したようになることもあります。

 

このように大きく反っていたり複雑なねじれが起きている場合は、

トラスロッドの調整だけでは対処しきれない場合があるので、

その際はお気軽に当店までお問い合わせください。

 

当店では基本的なネック調整・現行調整・オクターブチューニング

の3点をセットで調整致します。

 

気になる方は是非当店までご連絡下さいませ!

 

 

 


ご注文・お問い合わせは当店にて承っております。

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