弦はどうやって選べばいいの?

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弦はブランドや種類によって価格も様々ですが、実際の出音にも大きくかかわってきます。
そんな弦を選ぶ際に注意するポイントは、1,素材2,ゲージ(太さ) です。

 

1,素材
素材には主に、ニッケル・ステンレス・コーテッド・ブロンズ・フォスファーブロンズ・ナイロン などがあります。

●ニッケル:
エレキギター用で最もポピュラーな素材。価格も比較的安価なものが多く、
素材に迷ったらニッケルを選びましょう。ブランドも豊富です。

●ステンレス:
硬い素材で耐久性があり錆びにくいのが特徴。シャープでカラッとしたサウンドになる傾向があります。
しかし、チョーキングの際などテンションを強く感じる場合があるので、初心者の方は注意が必要です。
周りと違った音を求める場合にお勧めです。

●コーテッド:
素材ではないですが、弦を薄い皮膜で覆うコーティング加工を施したものです。
非常に錆びにくく、ツルツルとした滑らかな感触が特徴。高価なものが多いのも特徴です。

非コーティング弦に比べ音抜けと立ち上がりが悪くなる傾向がありますが、
その分音の角がとれて丸く柔らかい音になるので、好み次第です。

演奏時にこすれて出る「キュッキュッ」といったフィンガリングノイズが出にくい反面、
ピックスクラッチなども鳴りにくくなります。

どの傾向も加工方法・コーティングの厚みのなどで大きく変わってくるので、
各社の特徴を把握し好みのものを選びましょう。

●ブロンズ:
銅と錫の合金で、アコースティックギター用で最もポピュラーな素材です。

●フォスファーブロンズ:
ブロンズ合金にリンを加えることで、高域の倍音が増し煌びやかなサウンドが特徴です。

●ナイロン:
化学合成繊維で、クラシックギター用で最もポピュラーな素材です。
非常にやわらかく伸縮性があります。基本的にはボールエンドがなく、弦の張り方にはこつが必要です。

 

2,ゲージ
ゲージの違いでは、音響特性やテンション感(張りの強さ・感触)に影響を与えます。
ギターでは主に.010-.046や.009-.042が、ベースでは.045-.100のものがよく使われており、
その他にも様々なバリエーションがあります。

太ければ張りの強いパワフルなサウンドで低音域もしっかり出る傾向があり、
軽いピッキングでもしっかり音が出ますが、弦を押えたりチョーキングする際に少し力が要ります。
細ければ低音域が弱い分高音域が強調される傾向があり、張りが弱い分、運指はかなり楽になります。

どのギターにどのゲージを張るかが決まっているわけではなく、好みのものを選んで構いませんが、
ギターのスケールやブリッジの構造によってもテンション感が変わるので、相性のいいものを選びましょう。

 

その他
素材やゲージの他に形状にも種類があり、ラウンドワウンド・フラットワウンド・ハーフラウンドがあります。

●ラウンドワウンド:
最もポピュラーな弦。芯線に断面が円の線を巻いている構造のため、表面が凸凹とした形状になっています。
倍音成分を多く含んだ明るい音色が特徴です。

●フラットワウンド:
表面が平らになっている弦。コントラバスでは一般的な弦で、フレットレスベースでも多用されます。
倍音成分をあまり含まないダークな音色が特徴です。
メーカーにより構造が異なるものもあり、音色も異なります。

●ハーフラウンド:
ラウンドワウンドを研磨(またはプレス)して表面をフラットにした弦です。
ラウンドとフラットの中間のような音色です。

 

弦はギターの音を決める上での重要なファクターです。
じっくりと自分の好みの弦を探すのもいいかもしれませんね。

また、長く使用すると錆びたり弦が伸び音の劣化に繋がりますので、
使用後の手入れやこまめな弦交換をして、良いコンディションを保つことが、
良い音作りの一歩になります。

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